Buffalo NAS RAID5 1TBx4 重度物理障害データ復旧

PC-Fixsでは、作業レポートを掲載しています。
事例の一環として納期や料金など参考になりますと幸いです。

カテゴリ：LinkStation, TeraStation pcfixs_f.iino ｜ 2018/08/10

バッファローのNAS(型番不明)のデータ復旧事例です。
HDDのみ抜き取った状態でお持ちいただきました。

故障症状は「OSは立ち上がるもののデータドライブを認識しない」
とのことでご依頼になりました。

診断したところHDD４台中１台が物理的に故障。
こちらはPCB(基板)故障中度物理障害でした。
PCB故障の場合、まず復旧できないということはありません。
しかし、今回は残念ながらこのHDDを復旧することはできませんでした。
HDDを動作させるための固有情報が書かれているチップがあるのですが
そのチップが完全に死んでいたためです。
かなり珍しいケースですが、回路損傷による異常発熱がすごかったので、チップにも通常ではない電圧が流れたのだと思います。

４台あるうちの１台が復旧不可の状態ですが、まだ希望は残されています。
今回はRAID５構成のNASです。
RAID5の特性として1台壊れても、残りの３台が生きていればデータは救出できます。
この特性によりRAID5などのNASのデータ復旧率はかなり高いのです。

ただし、診断を進めたところ残された３台のうち１台に書き込まれているデータに新しいものがないことを確認。
おそらく物理的な損傷はないものの随分前からRAIDから脱落した状態で動作していたようで、
さらにそこに来て、今回の基板故障で１台がRAIDから脱落し完全なRAID崩壊に至ったようです。

この状態ですと完璧な状態でのデータ復旧は不可能ですが、この状態でも全くデータが復旧できないわけではございません。最大限努力し復旧できうる限りのデータを救出し、納品させていただきました。
このようにどうしても100％のデータ復旧が行えないケースもございますが、最善を尽くし可能な限りのデータ復旧を行なっております。

お困りの際はぜひご相談ください。