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Seagate ST2000LM007 中度物理障害
カテゴリ:データ救出・復旧, 外付けHDD pcfixs_f.iino | 2020/11/15
Seagate ST2000LM007のデータ復旧事例です。
Transcendの外付けHDD、 TS2TSJ25M3Bに内蔵されていました。
こちらの症状突然全く認識しなくなったとのことです。
診断したところ、容量が0Byte表示になってしまっている症状を確認。ファームウェアが損傷しているものと思われます。中度物理障害です。
通常であれば問題なくデータ復旧可能なのですが、さらに良く確認したところ今回のケースはかなり致命的であることが判明しました。
なんと、ファームウェアを構成するTranslatorとNon-Resident G-listが00とFFで完全抹消されていました!
この抹消されたファームウェアについてですが、完全に一つ一つのドライブに固有のものでして代わりがきかないファイルとなります。
他の同一モデルからコピーしてきても使用することができません。
この2つの致命的なファイルが抹消されている=データ復旧不可能ということを意味します。
そもそも、勝手に消えてしまうことはまずないので、お客様に確認したところ弊社以前に別のデータ復旧業者にも出されたとのこと。
今回は、そちらで高額見積もりだったため弊社に改めてデータ復旧をご依頼いただいたそうですが、おそらく他社でデータ復旧できないように敢えてこの致命的なファームウェアを消去するという極めて悪意ある対応を取られたのだと思われます。
いまだにこのような悪徳業者がいることが残念でありません。
このようなケースでも全く手立てがないわけではありませんが、単純にTranslatorを再生成するだけでは全てのセクタにアクセスすることができず、一部のデータ復旧しかできません。
この問題を解決するには手作業で膨大な時間を費やす必要がありますが、現実問題不可能。部分的にデータが救出できれば良い方です。
今回はデータ復旧装置、PC-3000開発元のACElabにもコンタクトを取りましたが、ほぼ同様の回答しか得られませんでした。
ところが・・・、諦めずに全ての可能性を模索した結果、新しいソリューションを発見!
手作業で膨大な時間をかけなければ100%のデータを救出することができないはずが、それらのプロセスを自動化してほぼ100%のデータを復旧することに成功しました!
非常に高難度の作業でしたが、お役に立てて良かったです。また、今後のデータ復旧にも生かせる知見を得ることができました。
このように、弊社では一般的なデータ復旧業者では復旧不可になってしまうようなケースも数多く取扱っております。
他社復旧不可、高額見積でキャンセルなど、まずはなんでもご相談ください。
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タグ:ファームウェア障害, 中度物理障害
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